夫婦共有名義で離婚した後の不動産売却 家は慰謝料に含まれる?

夢のマイホーム、夫婦共有名義で購入した方も多いのではないでしょうか。

 

とはいえ、3組に1組は離婚すると言われている今ですから、今は円満に思えてもいつどこでボタンを掛け違えないとも限りません。

 

二人で家を購入してしまうと、そのことも考えなければならなくなります。

 

頑張って手に入れた家ですが、こちらは離婚の際に売却してしまうのが一番です。

 

離婚が決まると通常は夫婦の財産をそれぞれ2分の1ずつ分けて財産分与します。

 

夫婦二人で協力して作り上げた財産をきっちり二人で分けて精算するのです。

 

ただ、離婚の原因がたとえば夫の浮気だったりDVだったりという場合には、原因を作った側が相手に慰謝料を支払わなければなりません。

 

そうなると、2分の1ずつというわけではなく、妻の側に比重がかかった分け方になるのです。

 

つまり、不動産売却したことで発生した金額もまた慰謝料の一部として取り扱われるのです。

 

ちなみに、財産分与の場合は離婚から2年・慰謝料は3年を過ぎると相手に請求することができなくなります。

 

そのため離婚を持ち出す前にできるだけ多くの相手が原因である証拠を挙げておくことで慰謝料をもらえるようにし、更には離婚後はすぐに不動産は売ってお金に変えるのが一番なのです。

 

お互いを信頼しあって共有名義で手に入れたマイホームの末路がこのようなことにならないよう、離婚するような事態とならないように気をつけてください。

 

もちろん、共有名義であってもその家に別れた夫婦の妻子がそのまま住み続けることだってできます。

 

ただ、その子どもが大きくなり、あるいは妻がまた新たなパートナーと巡り会いマイホームを今度こそ売却することになったとしても、元夫の名義が残っているのなら彼の協力がないと売ることはできないのです。

 

離婚後も子どもを介してある程度のお付き合いが続いているのであればいいのですが、別れ方によってはすでに元夫の行方が分からなくなってしまっている場合もあるでしょうし、いまさら連絡を取り合うのには抵抗を感じる方もいます。

 

もしも、元夫の側が再婚して新たに家族ができ、そして亡くなっている場合にはその共有持ち分はその家族に相続されているかもしれません。

 

元妻にとってはまったくの赤の他人が自分たちのマイホームに対して権利を持っていることになってしまうのです。

 

すでに住宅ローンも支払いが終わって本当に財産となっているならいいですが、そうでなければ違ったパートナーとの間で新たな生活を始めた元夫が住宅ローン滞納というのはよくあることです。

 

妻と子の知らないうちに、住んでいるマイホームを差し押さえられたり、元夫の側の持分が競売にかけられていたり、そんな物騒な事態に陥っている可能性もあるのです。

 

元夫は共有持ち分を担保に借金するかもしれません。税金を滞納することだってあるでしょう。

 

住む家がたちまちなくなるのは困るからとそのまま住み続けた結果、ある程度の期間が経って油断したころに差し押さえにより追い出される、そんなリスクを抱えているよりはさっさと売却して妻と子が暮らすのに十分な大きさの住処を探しましょう。

 

二人で協力したマイホームはいろいろな思い出がたっぷりです。そこに人数が一人欠けた状態で暮らし続けるのは不便ですし、いろいろ思い出してしまうでしょう。

 

それよりは一端リセットして、あなたも新たな道を見つけ出してください。そのまま住み続けるのは、転居などの手間は省けるものの、いろいろと面倒なのです。

 

共有名義ではなく、夫の側の単独名義だったとしても、住宅ローンの支払いを慰謝料の代わりとして、そこには元妻と子どもが住み続けるという選択肢もトラブルの元です。

 

新たな生活を始めた元夫が住宅ローンを滞納した場合には、たちまち元妻らが窮地に追い込まれてしまうからです。

 

元夫が、きちんと払ってくれる保証はどこにもありません。

 

浮気性やDVがひどかったり、そんな人間性に問題のある相手にすべてをゆだねるのは危険です。

 

ただ、離婚したとしてもそれだけの理由で連帯債務を外すことはできません。

 

住宅ローンが完済されるまでは元妻であっても連帯債務者であり続けるのです。

 

あらたな生活を始めていたとしても、元夫が住宅ローンを滞納した場合はその請求は自身に来ることは知っておきましょう。

 

すでに残債がある程度少なくなっているのであれば、離婚前に住宅ローンを借り替えて夫の単独名義に変えておくとそういった厄介ごとからは逃れられます。

 

ただ、夫婦二人の収入合算により審査が降りているのですから、残債が多い段階では夫に一本化するのは難しかったりします。

 

夫だけの財産では支払いが困難であろうということで審査をクリアできないのです。

 

できれば離婚しないことが一番なのですが、それが難しいならある程度までは我慢してとにかく住宅ローンを頑張って支払い、その後は残った分は夫の名義に一本化し、自身は別の住処を見つけ出して今までの生活をリセットしましょう。